2018-06-12

F☆☆☆☆(エフ・フォースター)

最近インターネット上の家具のお店でも、
頻繁に見かける「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」という表記。

なんとなく安全なイメージはありますが、
なかなか理解が難しい専門的な用語でもあります。

今回はこの「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」について、
簡単にご紹介していきたいと思います。

シックハウス症候群とは

F☆☆☆☆(エフ・フォースター)を理解する前に、
まずは「シックハウス症候群」とは何なのかを知ると、
より理解が深まると思います。

・目がチカチカする
・喉の痛み、頭痛
・倦怠感、めまいなどの体調不良


住居内の空気が汚染されることによって、
引き起こされる上記のような様々な健康被害を総称して、
「シックハウス症候群」と呼ばれています。

風邪によく似た症状を引き起こしますが、
人に与える影響は個人差が大きく、影響を受けない人もいれば、
敏感に反応してしまう人もいると言われています。

シックハウスの原因の一つとなっている住宅事情

住宅事情やライフスタイルの変化に伴い、
住宅の高断熱・高気密化などが進んでいきました。

高断熱高気密住宅とは?
建具や天井と壁の接合部分からの隙間を少なくし、
冷房や暖房の効率のよい高い断熱性・気密性を実現した住まいのこと

室内で年中暮らしやすくなった反面、
気密性は高くなり換気性は低下していきました。

この結果カビやダニの繁殖を助長し、
人体に有害な化学物質の放出などにより空気が汚染され、
頭痛やめまいなど様々な健康被害をもたらすようになりました。

シックハウスを引き起こす化学物質

住居の壁や床などの建材に使われている材料、
家具製造の際の塗料、接着剤には様々な化学物質が含まれています。

それらの化学物質が室内で蒸発し、
気体や微粒子となり人の呼吸を通して、
シックハウス症候群を引き起こします。

家具や建築資材に使われる、
ホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレンその他)などの
揮発性の有機化合物がその原因の一つと考えられています。

シックハウス症候群の原因となる化学物質の中でも、
発がん性を指摘されているのが、
「ホルムアルデヒド」と呼ばれる化学物質です。

学校の理科室の標本に使われているホルマリンは、
ホルムアルデヒドを水に溶かした水溶液のことと言えば、
イメージしやすいと思います。

ホルムアルデヒドの発散量を表す等級

シックハウス症候群が社会問題化してくると、
2003年には建築基準法が改正され、
ホルムアルデヒドは発散量に応じて
等級で区分されるようになりました。

その発散レベルはJIS(日本工業規格)、
JAS(日本農林規格)又は国土交通大臣認定により、
4つの区分に等級分けされ星の数でその等級を示します。

F☆☆☆☆(エフ・フォースター)はその中でも、
発散レベルの最も少ないランクを示す等級です。

家具選びの判断基準の一つとして

ただF☆☆☆☆(エフ・フォースター)の表示がある製品でも、
ホルムアルデヒドの発散量が少ないというだけで、
全くホルムアルデヒドを発散しないということではありません。

あくまでも一般の人がその環境下で生活したとしても
健康上問題がないレベルと想定されています。

シックハウス症候群には他にも、
現段階では解明されていない様々な原因が考えられています。

デザインや機能性はもちろんですが、
家具を新しくご購入する際には、材料や塗料、接着材の表記があるかを確認して頂き、
ぜひ一つの判断基準としてお考え頂ければ幸いです。

家具の豆知識に関するご相談はこちら

 0942-53-7813 平日9:00~18:00

Copyright © 2017 TAKANO MOKKOU CO. LIG inc. All Rights Reserved.