2020-05-12
オイル塗装家具のお手入れ方法-小キズのメンテナンス方法をご紹介-
「オイル塗装」とは、植物性のオイルを無垢材の繊維に染み込ませる塗装方法です。
オイル塗装の家具は、塗膜でコーティングをしないため、
天然木の質感やそのままの美しさを直接楽しむことができます。
表面を膜で覆っていないため、表面がさらさらとなり、
天然木ならではの、自然のままの質感を味わうことが出来ます。
今回は、小キズが入った場合のメンテナンス方法をご紹介します。
オイル塗装の家具があれば、ぜひ取り入れてみてください。
準備するもの
●タオル2枚
●植物性オイル(えごま油など)
●サンドペーパー300番
●サンドペーパー400番
①サンドペーパー300番を使って研磨する
力を入れすぎないように、同じ力で木目の方向に沿ってキズ周りを研磨します。
キズが目立たなくなるまで、全体をなでるように磨きましょう。
②サンドペーパー400番を使って研磨する
キズのみだけではなく周囲もまんべんなく研磨するのがコツです。
一部のみ集中して磨くとムラになります。
キズの中央から周囲を磨くにつれ徐々に力を弱めていき、
ぼかすイメージで色みの調整を行いましょう。
③オイルを塗る
塗る前に木くずを取り除きましょう。
オイルはタオルに少しだけの量を浸みこませ、
木目に沿ってできる限り薄くのばすように塗っていきましょう。
④しっかりとカラ拭きする
ふき取りには、塗装に使用したタオルを使用せず、
新規のタオルをご使用ください。
オイルが多量に浸みこんだままだと、乾燥しにくい状態が続いてしまいます。
テーブル全体にムラにならないようにまんべんなく伸ばしてください。
⑤12時間以上乾燥させる
オイルを含んだタオルや布は、そのまま積み置いたりすると
自然発火する恐れがあります。
廃棄する際は十分に水に浸して処理してください。
キズの周囲のみだけではなくテーブル全体をメンテナンスしましょう。
無垢材は経年変化により色味が変化しますので、ムラが生じる場合がございます。
Before ⇔ After
Before
After