2023-09-01

家具が転倒するとどうなる?今からできる「家具の地震対策」のポイント

今日は「防災の日」。
国内外で地震のニュースを目にしたり、実際に地震を経験したりすると、家のなかの地震対策を改めてやっておかなければ…と身の引き締まる思いがしますよね。私たちがすぐにできることのひとつが、「家具の地震対策」です。
今回は、地震で家具が転倒する危険性をおさらいするとともに、ホームセンターやインターネットなどでも手に入る地震対策グッズをご紹介します。
 
 
 

地震が起きると「家具」はどうなる?

地震で家が揺れると、家具の中身が出てしまったり倒れたりと危険ですよね。ここでは、地震が起きた時に家具がどうなってしまうのか、それによってどのように危険なのかを改めておさらいします。
 
 

通路をふさいでしまい逃げられなくなる

家具が転倒することで、通路が塞がれてしまい逃げられなくなる危険性があります。平成7年に兵庫県南部を襲った阪神・淡路大震災では、住宅の全半壊は免れたものの、全体の約6割の部屋で家具が転倒し、部屋のなかにモノが散乱したというデータもあります。家具の転倒やモノの散乱は、逃げ遅れや怪我などに繋がり大変危険です。
 
 

倒れた家具の下敷きになり怪我をする

家具が転倒すると、通路を塞ぐだけでなく家具の下敷きになり怪我をする危険もあります。大きな地震時には、食器棚や本棚など暮らしに身近な家具なども日常では考えられないような動きをすることも…。家具が移動して通路をふさいだり、転倒して人や物を押しつぶしたり、中のモノが被害に遭ったりと思いもよらぬ危険が多く潜んでいます。
 
 

家具が傷ついたり壊れたりする

地震によって、家具そのものが傷ついたり壊れてしまったりすることも想定しておく必要があります。特にこだわりのある家具や、長く大切にしてきた家具の破損は、ショックが大きいですよね。大切な家具自体を守るためにも、転倒防止の地震対策は重要です。
 
 
 

今からできる「家具の地震対策」は?

家具の転倒の危険性を知れば知るほど、今すぐにでも家具の地震対策をしなければ…と気になってしまうもの。ここでは、家庭でも取り入れやすい家具の地震対策をご紹介します。
 
 
 

1.壁に固定する

家具の転倒対策のひとつが、「家具を壁に固定する」方法。こちらは、高野木工の大型収納家具「ガレ」の転倒防止ベルトです。ナイロン繊維の入ったベルトが地震の振動を吸収する効果もあります。

図のように、壁の鴨居や横木にベルトを使って家具を固定することができる便利なアイテム。ただし、たるみがあると効果がないため、ピンと張って使用する必要があります。
 
 
 

こちらのプレーンミラーは、背面に転倒防止の金具がついています。付属のひもを通し、背面に固定することができる優れものです。収納家具だけでなく、ミラーなどのインテリア小物も重量があったり割れると危険であったりと地震の影響が気になるアイテムは、もれなく対策をしてきましょう。
 
 

2.上下を連結する

積み重ねている家具は、上部の棚などが落下する可能性があります。また、地震によって上部の家具やテレビなどが飛んでしまうという信じられない現象も…。

家具が転倒すること自体が危険ですが、家具の上部だけがジャンプしてしまうことでの被害も忘れてはならないポイントです。上下の家具を連結して上部の家具が落下しないよう対策しておくことも忘れずに。
 
 

3.重いモノは下に入れて重心を下げる

家具を転倒しづらくするためには、重心を下げることがポイントです。食器棚なら大きく重たい食器を下の方に、本棚なら分厚く重い本を下段に収納してみてください。重いモノを下に収納して重心を下げることで家具が転倒しづらくなるだけでなく、上から重いモノが落下する危険性にも配慮できます。

 
 
 

4.ガラス付きの家具は「飛散防止フィルム」を貼る

食器棚などガラス付きの家具は、ガラス面に「飛散防止フィルム」を貼るのもおすすめ。地震によって中のモノが動き、ガラスにぶつかることも考えられます。ガラスの破片が床に飛び散って怪我をしないためにも、ガラス面にぴったりと貼り付けましょう。
  
 
 

5.家具の扉にロック機能を付ける

扉付きの家具は、地震時に不意に扉が開かないようロック機能を付けるとよいでしょう。収納しているモノが落下してこないよう、扉を閉じると自動でロックがかかるタイプを選ぶのがおすすめです。

【家具別】気軽に家具にプラス。取り入れやすい「地震対策」グッズ

【チェスト】

エレコム 耐震 転倒防止 グッズ ダンパー 家具用 (耐荷重150kg) 地震対策 TS-F009 ホワイト

チェストなどの収納棚には、衝撃吸収パッドが地震の揺れを吸収する転倒防止器具をプラスしてみてはいかがでしょう。壁と家具の間に貼るだけで地震対策ができるのは嬉しいですね。天井高に関係なく設置でき、115kgと重い家具に使用できるのも魅力です。
 
 
 

【食器棚】

ノムラテック 食器棚用耐震ロック スーパーひらかんゾー N-2136

地震時に、食器棚の扉が開くのを防ぐ耐震ロック。手動でもロックすることができますが、震度5前後の揺れを感知して作動する自動ロックも選ぶことができます。

 
 
 

【本棚】

ノ平安伸銅工業 家具転倒防止マット

家具の下に挟み込むだけで、重心を後ろに移して前倒れのリスクを軽減する家具転倒防止マット。粘着ゲル付きで家具と密着するため、ズレにくいのも魅力です。床を傷つけず、工具も不要なので、購入してすぐに地震対策することができます。
 
 

エレコム TS-F004 耐震シート

複数の家具を連結することで、地震の揺れに強くなる仕組みを利用した工事不要の地震対策グッズ。こちらの家具連結シートの耐荷重は200㎏なので、本棚だけでなくロッカーのように重量のある家具にも使用することができます。
 
 

【ソファ】

北川工業 ソファー用ズレ防止 リビングキーパー ソファー用 LK-5550-KP

家具の転倒だけでなく、ソファのように大型家具がズレることも地震の危険んひとつ。ソファがズレて通路をふさいだり、人が挟まったりモノが壊れたりしないためにも、ソファ用の滑り止めを取り入れるのもひとつの方法。

滑り止めグッズをソファの脚底に設置することで、ソファのズレを防ぎます。フローリングの傷防止としても活用できますよ。
 
 

安全と大切な家具を守るためにも、地震への備えを 

地震はいつ起こるか予測ができません。だからこそ、防災グッズを常備したり非常食を点検したりと日頃の備えが大切です。家具も同様に、地震対策をしておくことでいざという時の被害が最小限に抑えられる可能性があります。家族の安全や大切な家具を守るためにも、家具への地震対策をぜひ行ってみてくださいね。
 
 
 

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