2018-09-03

桐材の性質

9月に入り朝夕の気温もグッと下がってきた今日この頃。
夏に活躍した衣類の整理や収納で箪笥や
チェストに触れる機会も多いと思います。

そこで今回は衣替えの季節に合わせて、
古くから日本の箪笥に使われてきた木材、
桐について簡単にご紹介したいと思います。

箪笥に桐が木材として使われてきたのか?

そもそもなぜ箪笥に桐が木材として使われてきたのか?
そこには下記のような性質があるからなんです。

1.防湿効果=湿度に併せて膨張収縮するため調湿作用に長けている
2.抗菌効果=桐に含まれているセサミン、パウロニンという成分が虫を寄せ付けない
3.保温効果=多孔質な繊維のため温度を逃さない
4.防腐=多量のタンニンが含まれているため腐りにくい
5.難燃性=熱伝導率が低いため燃えにくい


また割れや狂いが少ないため加工もしやすく、木目も美しく、
日本国内でとれる木材としては最も軽い材です。

現代に比べ衣服の運搬手段がほぼなかった古くから、
箱や箪笥に桐材が重宝されていたのも、
様々な特性から理解ができると思います。

つい最近までは女の子が生まれるとキリを植え、
結婚する際にはそのキリで箪笥を作り嫁入り道具にするという
日本独自の風習もあったほど
我々日本人とは馴染みの深い木材なんです。

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